Divine 殺人鬼と欠陥医者エリザベス ベットから這い出てきた殺人鬼だという赤髪の彼は、しばらくボケーっとしていたようだけど、何を思い立ったのか、子供たちの部屋へ行こうとした。 それを見て、おかしいと思ったのか、エリザベスは彼を止める。 大事な子供たちに何かされてはたまったものじ... 2019.08.09 Divine
Divine 悪魔と少年の話 「どうして行ったの?」 俺の問いに答える声はない。 「あれほど行くなって……。 俺は何度も言ったのに……。どうして聞いてくれなかったの。ハリス」 心の中は怒りでいっぱいだった。 どうして……。 いつも君はそう。 どうして、僕の言うこ... 2019.08.08 Divine
Divine フリーゲームDivineシナリオ カーラルート ※こちらは2013年まで動いていたフリーゲーム「Divine」で使用予定だったシナリオの一部です。 今後、フリーゲームを作る予定はありません。一回目(聞かなかった場合) あ、あっちから歩いてくるのはカーラだ。いつも、笑顔の彼は、今日も相変... 2019.08.08 Divine
Divine 愛しの赤い薔薇の君へ 薄暗い夜はどうしても、彼女を思い出してしまう。 何度も何度も忘れようとした彼女を……。 彼女と出会ったのは、もう数えることのできないほど遠い遠い昔のこと。 そう、数えることができないはるか昔のことだ……。 何年たっても、きっと君のことは忘... 2019.08.08 Divine
毒の街 毒の街~少女の胸に宿ったのは~ 「ごめんね。快人……。」 泣きすぎて、声にならない息遣いが、誰もいない街に響く。 病に倒れ、まともに食事もできていなかった快人の体は、力のない私が軽く担げてしまうほど、やせてしまっていた。 もう、快人の体からはぬくもりは感じられない…… ガ... 2019.08.08 毒の街
毒の街 毒の街~王の暴挙の先に~ 「死者は、500人を超えたようです」 家臣の一人が、重々しく、俺に伝えてくる。「王!! このまま、エスタリスクを見捨てる気ですか!!」 エスタリスク ……毒の街か ため息ばかりが、協議室を占めていく たかが、庶民数百人が死んだところで... 2019.08.08 毒の街
毒の街 毒の街 プロローグ また、人が死んでいく。 ……昨日は、幼馴染の幸也が死んだ。 次は、弟の快人が死ぬみたいだ……。「椎奈?」「どうしたの……? 快人」 私は、快人に優しく微笑もうと試みるけど……。ダメみたい。「椎奈…。泣かないで?」 快人の頬に流れていく水滴の... 2019.08.08 毒の街
田んぼが染まる頃 第一話 田んぼが茶色の頃~セピアとオリーブ~ 「結局、私、鷹の台に行くわ」 合格発表で私――杉田葵が掲示板の前に立ち尽くしたあの日から、早くも二十日が経とうとしていた。 受話器の先で、友人の残念そうな声が聞こえてくる。 「そっか……。高瀬高校ダメだったんだね……。」 私は、友人の... 2019.08.08 田んぼが染まる頃
田んぼが染まる頃 序章 田んぼが何色にも染まっていなかったとき おかしいな……。何がくだらなくて私は立っているんだろう。何が見たくてここにいるんだろう。 歓喜に満ちた声や、うれしさのあまり泣き出す少年少女を、私はただぼやける視界の中から見つめていた。 いったい、私は何を間違ったのだろう。 もう……、それ... 2019.08.08 田んぼが染まる頃
JK達がオムライスを食べるだけの話 JK達がオムライスを食べるだけの話 カランカラン 扉を開けたと同時に渇いた鈴の音が鳴る。 鈴に渇いた? きっとおかしな表現だね。 でも、今の私にはこの鈴の音がただただ無価値に思えて、渇いたとしか表現できそうにもなかった。 価値のない日常に鳴り響くセピアの音。 色褪せた音色。 ... 2019.08.07 JK達がオムライスを食べるだけの話