七不思議の少女 旧(一万字版) 「七不思議の少女」 ――あなたは、学校に伝わる七不思議を知っていますか? ―― ぽたぽたとアスファルトにシミができる。 頬から垂れる汗を拭って、僕、高木修哉はため息をついた。ぼーっとする頭を僕は大きく振って、家路につく。 あまりの暑さに汗は止まりそうになかっ... 2019.08.07 七不思議の少女
七不思議の少女 七不思議の少女 <第二の七不思議 設置消化栓の落ちない血の手形> 校舎を歩きながら、葵さんはこの学校の七不思議ができた経緯を教えてくれた。「ねぇ、修哉君。この学校の七不思議、どうしてできたと思う?」「それは……普通に考えたら、不思議なことがあったから、自然と広まって七不思議なんて呼ばれるようになったんじゃ... 2019.08.07 七不思議の少女
七不思議の少女 七不思議の少女 <第一の七不思議 非常階段の赤い少女> 四時になるのは案外あっという間だった。「ごめんなさい。遅くなりました」 さっき会った時は、警戒していたとはいえ、随分ぞんざいな口のきき方をしていたと思い、僕は口調を改めた。が、葵さんが「さっきみたいに話してくれた方が、気が楽」と微笑むので、... 2019.08.07 七不思議の少女
七不思議の少女 七不思議の少女 <柚葉小学校の七不思議> ――あなたは、学校に伝わる七不思議を知っていますか? これは、僕の通っていた小学校にまつわる話です―― 僕が七不思議に出会ったその日は、暑い夏の日でした。 ぽたぽたとアスファルトに黒いシミができる。 それをぼーっと見つめながら僕、高木修... 2019.08.04 七不思議の少女
七不思議の少女 七不思議の少女 <序> 必ずしも、明日が来るわけじゃない。必ずしも、今日があるわけじゃない。そんな当たり前のことがきっと一番見えていなかった―――― 2019.08.04 七不思議の少女
七不思議の少女 七不思議の少女 ――あなたは、学校に伝わる七不思議を知っていますか? これは、僕の通っていた小学校にまつわる話です―― 僕がその七不思議を知ったのは、小学六年生の夏。 あの一夜の出来事を僕は今でもはっきりと思いだすことができる 2019.08.04 七不思議の少女